【開催レポート】第 2 回多摩市脱炭素ワークショップ

~ 非常事態!みんなのまちを気候変動から救え!対話型ワークショップ ~

2022 年 12 月 18 日、「たま気候未来プロジェクト」の一環として、一般社団法人多摩循環型エネルギー協会(多摩エネ協)と多摩市若者会議が共同でワークショップ(以下、WS)を企画し、開催しました。小学生から社会人まで約 15 名が集まり、「気候変動に対して今日からできるアクション」について、ペア対話やグループワークを通して、意見交換を行いました。

2020 年、多摩市は「多摩市気候非常事態宣言」を表明し、市としても大きな社会課題に向けて、本格的に取り組み始めています。しかし、国や行政での取り組みが本格化している一方で、私たち個人の意識はどうでしょうか。そもそも気候変動による影響についてあまり知らなかったり、自分ごととして捉えられていなかったりする人が多いのではないでしょうか。今回の WS では、気候変動について理解を深めながら、自分自身で何ができるのかについてみんなで考えました。
まず、アイスブレイキングとして、参加者さん同士で自己紹介をしつつ、“今の気持ち”を共有しました。色んな人と意見交換できることが楽しみでワクワクしている人もいる一方で、初めて会う人達に囲まれて、どのような会になるのかと、すごく緊張している人もいました。WS の半では、環境に良いと思ってやっていることや環境に悪いとは思っているけど、ついやってしまうことについて、2 人ずつペアを作って意見を出し合いました。「ペットボトルじゃなくて水筒を使うようにしている。」や「酔っ払って電気をつけっぱなしで寝てしまう。」「冬寒すぎて、暖房つけっぱなしにしてしまう。」など多くの意見が出てきました。緊張していた人も少しずつ打ち解けてきて、対話の中で意見交換も活発に
なっていきました。ペア対話の中で出てきた意見や多摩エネ協さんから知識のインプットとして気候変動についてお話いただいた内容をもとに、後半では、4,5 人のグループを作って、気候変動に対して私たちができるアクションをたくさん出し合うグループワークを行
いました。付箋紙に書き出した中から、一人一人今日からできるアクションを選んで、最後にみんなで共有しました。「近場は自転車を使う。」や「エコバックを使う。」など、お互いに自分がやるアクションをみんなの前で宣言して、ちゃんとやっていきましょうということで、WS を終えました。

参加してくれた小学生の子は、「大人の人がいっぱいいて緊張していたけど、始まってみればゆるく楽しく話せたので、また機会があれば参加したい。」と、少し堅い話題ではありましたが、みんなで楽しく話せたようです。また、20 代の社会人の方は、「多摩市の WSに初めて参加したが、色々な世代の人と話せて良かった。友達も誘って、輪を広げていきたい。」と、今後の WS がより盛り上がっていくような予感がしています。今回の WS では、様々な世代の人たちが集まって、活発に意見交換をすることができ、大いに盛り上がりました。

多摩エネ協・事務局長の高森さんは、今回の WS を終えて、「地球温暖化対策をテーマに自分の意見を話すのは、心理的なハードルが高く、募集方法の工夫が反省点として残った。それでも、参加してくれた小学生の子たちから『大人の人たちが多くて最初は緊張したが、話してみると楽しかった。』という感想をもらえたのは嬉しかった。若者会議メンバーによる工夫されたファシリテーションの効果も大いにあったように思った。地球温暖化に関心のある人だけでなく、まだ他人事のように感じている人たちにどうやって興味を持ってもらい、身近なアクションにつなげていってもらえるか、といった課題に取り組むためのヒントを得られた。これをプロジェクトの残りの事業や来年度以降の活動につなげていきたい。」と今後の活動拡大に期待を寄せています。今後も、気候変動について自分ごとして考えられるようなワークショップやイベントを企画していきますので、少しでも興味も持っていただけた方は、多摩エネ協、または、多摩市若者会議まで気軽にご連絡ください!

-活動報告