先行地域・施設視察レポート

Text by 高森郁哉

1月26日、たま気候みらいプロジェクトの一環として、地球温暖化対策等の先行地域や施設の視察を実施し、6名が参加しました。視察の様子を写真付きでレポートします。なお、移動には南観光交通株式会社の貸切マイクロバスを利用させていただきました。

最初に訪れたのは、町田市バイオエネルギーセンター。同市市下小山田町で2022年1月に稼働開始したばかりで、生ごみのバイオガス化など最新の設備が導入された施設です。

施設の説明や案内には、町田市環境資源部循環型施設管理課の方々が対応してくださいました。最初に会議室で説明を聞き、施設を紹介する動画も視聴しました。きちんと分別されていない使用済みバッテリーなどが原因で火災が起き、施設の一部が復旧するまで何カ月も使えなくなったという話もうかがい、分別の大切さを改めて実感しました。

精巧な工場模型。色分けしたライトで種類別のごみの流れを示すなど、仕組みをわかりやすく伝える工夫がされていました。

見学コースの一部。ガラス越しに直接眺めるほか、上部の画面の動画でも説明を視聴できます。

破砕選別したごみを投入し、メタン菌の働きでメタンガスを発生させる発酵槽。このガスを燃焼させてガスエンジンを動かして発電しています。

建物の中には、粗大ごみなどをリサイクルして販売しているお店も併設されていました。

続いて八王子市に向かい、八日町にある「まちの駅八王子」で昼食休憩。地域の食材を使ったランチをいただきました。地元の生産者の農産物や工芸品、環境や人に配慮したエシカルな生活雑貨なども売られていました。

北野清掃工場敷地内にある「ポカポカ足湯」を体験。剪定樹木を燃料とする小型木質バイオマスボイラーも見せてもらいました。

北野清掃工場の隣の敷地内の建物に入っている八王子市地球温暖化防止活動推進センター(クールセンター八王子)を訪問。

同市環境部の環境政策課およびゼロカーボン推進担当課の職員方と、同センター長が対応してくださいました。この拠点を利用した啓発などの取り組みを伺ったほか、八王子、町田、多摩の3市共同で運営されている多摩清掃工場(多摩市唐木田)の年次行事「たまかんフェスタ」での共同啓発事業のアイデアについても意見交換をしました。

最後に、八王子市鑓水でバスを降りて遊歩道をしばらく歩き、屋根にパネルを載せた戸建て住宅がずらりと並ぶ住区を眺めてきました。無電柱化されてすっきりとした街並みも印象的でした。

町田市と八王子市は、多摩市・稲城市とともに多摩ニュータウンを構成する4自治体でもあり、それぞれの地域の温暖化対策などの環境施策を参考にしながら、共同事業などで連携してより多くの住民や事業者の参加を促す動きが今後ますます求められるだろうと感じました。

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